今回は、ベトナム株の銘柄を取り上げます。
今、私が、ベトナム株の中でかなり気になっている大手海運会社で、ベトナムトップ50企業のひとつです。
今後大きく成長しそうな会社なので、株価の動きに注目しています。
【GMD】ジェマデプト(Gemadept Corporation)とは
ジェマデプトは、ベトナム国内で複数の港湾や倉庫・物流センターの運営管理を行なっている会社です。ホーチミン証券取引所上場。
ナムハイ港、ナムハイディンブー港、ナムディンブー港、ユンクワット港、フックロン港、ビンズオン港、ジェマリンク深海港(2021年1月稼働)の計7カ所の港湾ターミナルを運営。
2018年のコンテナ貨物取扱量は170万TEUで、取扱量は12%のシェアを占めています。
ベトナム国内のコンテナターミナル運営事業者では第2位の事業規模です。
170万TEUってけっこうすごい貨物取扱量ですね。
なお、東京港の2019年の貨物取扱量が約500万TEUです。
余談ですが、ベトナムのホーチミン港って、2019年の貨物取扱量が718万TEUで、日本でもっとも貨物取扱量が多い東京港より多いんですね。
2019年の事業別売上比率は、港湾関連事業が88%で、物流事業が12%。
なお、物流事業は、ディストリビューションセンター、トラック輸送、重量物運送、船舶輸送、空港貨物ターミナルなどの多岐にわたる事業をしています。
売上高の推移は、2018年2708、2019年2643、2020年2606、2021年(予想)3096。
※単位は、10億ドン
2020年は、新型コロナの影響で、物流量が減少しているみたいです。
純利益の推移は、2018年1848、2019年517、2020年371、2021年(予想)535。
※単位は、10億ドン
配当は、1株あたり、2017年なし、2018年9,500、2019年1,500とまちまち。
※単位はドン
2021年6月28日時点、配当利回り2.34。
また、2019年、住友商事は、ジェマデプトに10%の出資を行なっています。
ジェマデプトの株が今後成長すると思う理由
私が、ジェマデプトの株が今後成長すると思う理由は次のとおりです。
米中貿易摩擦の影響
ベトナムでは、米中貿易摩擦の影響により、中国からベトナムへの生産拠点移転の増大に伴い、物流需要が拡大しています。
この流れは、当分変わることがないと思われます。
TPPやRCEPなど貿易協定による貿易の拡大
近年、ベトナムは、TPP、RCEP、EUとのFTA、英国とのFTAなど、次々と貿易協定を結んでおり、今後の貿易量の増大が見込まれます。
国策
ベトナム政府は、経済発展のため、港湾インフラの整備に力を入れています。
それに伴い、ジェマデプトの業績も恩恵を受けるものと思われます。
国策に売りなしか。
ジェマデプトへの高評価
2020年、Forbesは、ロジスティック業界を代表するベトナムトップ企業の中で、ジェマデプトを4番目に表彰しました。
また、2019年、アジア国際経済フォーラムとアジア表彰式2019では、「アジアで最も信頼されているトップ100ブランド」の1つとして、ジェマデプトが表彰されました。
最後に
ジェマデプトの株、良さそうですね。
ただし、近年は株価が大きく上昇していて、割安感はないです。
PERは約25。
株価は、コロナ前の2019年頃は約25,000くらいだったのが、2021年6月28日時点は44,000と大きく上昇しています。
チャンスがあれば、株を買っていきたいと思います。
コメント