<本記事は、iDeCo投資を始めようと思っている公務員向けです。>
この前、公務員の妻が職場でこんな話を耳にしたそうです。
同僚A
「公務員の待遇がだんだん悪くなってるよね〜。退職金も減ってるし。老後に備えて投資でも始めようかなー。」
同僚B
「そうだよねー。iDeCoって良さそうだから始めてみようかなー。」
同僚A
「iDeCoって良さそうだけど、口座開設って銀行と証券会社、どっちがいいのかわからないよね。あと、商品がいっぱいあるけど、どれを買えばいいのかも。」
同僚B
「そうだよねー。難しいよね。」
と、こんな感じだったみたいです。
先日、ニュースで公務員のiDeCoの口座開設が増加しているとの記事を見ましたが、公務員も老後に不安を感じているようですね。
今日は、投資を始めようと思っている公務員向けに、上記のiDeCoに関する疑問点について、回答したいと思います。
本記事では、iDeCoの概要、おすすめの取り扱い金融機関、おすすめの商品についてお話しします。
iDeCo(イデコ)の概要
まずは、iDeCoを詳しく知らない人もいると思うので、制度について説明します。
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、加入が任意の老後資金をつくるための私的年金の制度です。
20歳以上60歳未満のすべての人が加入でき、毎月一定の掛金を払い、自分で投資信託などの商品を選び運用。
投資ですので当然元本割れのリスクはあります。
公務員の場合、毎月12,000円(年に144,000円)が上限になります。
※2024年12月から上限額が毎月2万円(年に240,000円)に引き上げ予定
そして、掛金、運用益、積み立てた年金を受け取るときに、税制上の優遇措置が講じられています。
具体的には、次のメリットがあります。
①掛金の全額が所得控除の対象
例えば、年収500万円で、毎月12,000円の掛金の場合は、所得税が年間14,400円、住民税が14,000円軽減されます。
②運用益が非課税
通常、投資信託で得た利益には、20.315%の税金がかかりますが、iDeCoだと非課税なので投資効率が良いです。
③積み立てた年金を受け取るときの所得控除
60歳以降に積み立てた年金を受給する際、一括で一時金として受け取る場合は「退職所得控除」、少しずつ年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。
一時金と年金を併用することも可能です。
このように、めっちゃメリットがあるiDeCoですが、もちろんデメリットもあります。
それは、60歳まで引き出すことができないことです。
例え急な出費があったときも引き出すことができません。
とはいっても、デメリットを上回るメリットがあります。
お得すぎです。
また、年末調整で書類を添付すれば確定申告も不要で簡単です(書類は毎年秋ぐらいに届きます)。
はっきりいって、iDeCo投資をしない選択肢は考えられません。
おすすめの取り扱い金融機関【銀行or証券会社どっちがいい?】
iDeCoの取り扱い金融機関は、銀行や証券会社など数多くありますが、選ぶべき会社は、実質2択と思っています。
それは、SBI証券と楽天証券です。
理由としては、次の2つです。
①手数料が安い
主な金融機関のiDeCoの手数料について、まとめた表はこちら(2022年2月5日時点)。
金融機関 | 加入時手数料 | 毎月の手数料 |
SBI証券 | 2,829円 | 171円 |
楽天証券 | 2,829円 | 171円 |
野村證券 | 2,829円 | 171円 |
みずほ銀行(資産50万円以上) | 2,829円 | 171円 |
みずほ銀行(資産50万円未満) | 2,829円 | 431円以内 |
三菱UFJ銀行(ライトコース) | 2,829円 | 431円 |
三菱UFJ銀行(標準コース) | 2,829円 | 556円 |
三井住友銀行(みらいプロジェクト) | 2,829円 | 171円 |
三井住友銀行(標準コース) | 2,829円 | 431円 |
ゆうちょ銀行 | 2,829円 | 430円 |
広島銀行 | 2,829円 | 480円 |
横浜銀行 | 2,829円 | 462円 |
なお、どの金融機関でiDeCo口座を開設した場合でも、国民年金基金連合会の加入時手数料が2,829円、国民年金基金連合会と信託銀行の手数料として毎月計171円が最低限かかります。
上記表を見ると、銀行より証券会社のほうが、毎月の手数料が安いことがわかります。
毎月の手数料は、投資効率の点でとても大事です。
数十年単位だと、とんでもない金額になります。
SBI証券と楽天証券は、業界でiDeCoの手数料が最も安いです。
②iDeCo以外の投資にも対応できる
iDeCoを始めようと思ったということは、投資に興味があるということだと思います。
SBI証券と楽天証券は、ネット証券なので、iDeCo以外の投資信託等の手数料も業界で最低水準です。
今後のiDeCo以外の投資も考えると、iDeCo口座を開設するタイミングで、ネット証券であるSBI証券と楽天銀行を選択したほうがいいです。
あと、間違っても、銀行で担当者がおすすめする商品を買ってはいけません。
手数料が高すぎる優良でない商品の場合が多いです。
上記①、②の点から、SBI証券と楽天銀行がおすすめです。
投資初心者にはサポート付きのSBI証券の開設はネクシィーズトレードへでSBI証券口座を開設するのがおすすめです。
SBI証券と楽天証券のおすすめの商品
iDeCoの取り扱い商品数はかなり多く、どれを選んだらいいかわからない方も多いと思います。
※2022年2月5日現在、iDeCoの商品は、SBI証券だと83もあります。
私のおすすめは、アメリカ株を投資対象とする商品です。
↓ アメリカ株がおすすめできる理由は下記の記事参照
そして、iDeCo(イデコ)は長期で運用するので信託報酬が安い、インデックス型が向いています。
以下に、アメリカ株を投資対象とする商品と長期投資に向いているインデックス型という点を踏まえて、SBI証券と楽天証券のおすすめの商品を挙げます。
SBI証券
SBI証券のiDeCoだと、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が1番おすすめです。
私は、SBI証券でiDeCoをしていますが、掛金全額この商品を購入しています。
アメリカの代表的な株価指数であるS&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用するインデックスファンドで、信託報酬が0.0968%とめっちゃ安くて良い。
なお、S&P500とは、めっちゃ簡単に言うとアメリカの優良企業500社(アマゾンとかアップルなど)です。
S&P500のインデックスファンドは、安全性が非常に高く、利益も出て、本当に素晴らしい。
伝説的な投資家であるバフェットの、自分が死んだ後のために妻に伝えた投資アドバイスとして、「資産の90%をS&P500のインデックスファンドに投資すること」と言ったほどです。
なお、S &P500の年平均利回りは、4.5%〜7.5%だといわれています。
下の図が、過去40年分のS&P500の推移です。
※数値(米ドル)は年末の終値
すさまじい上昇です。
日本とは比較にならないですね。
そうは言っても、アメリカだけにオールインするのは、怖いなーと思う人もいるかもしれません。
そんな人には、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」がおすすめです。
アメリカだけでなく、日本を除く世界に投資するインデックスファンドで、信託報酬も0.1144%と安いです。
楽天銀行
楽天証券だと、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」がおすすめです。
この商品は、有名なバンガード社の【VTI】バンガード トータルストックマーケットETFに投資するもので、信託報酬が0.132%と安いです。
なお、VTIは全米の大・中・小の3,500以上の会社を投資対象としています。
アメリカだけにオールインするのは、怖いなーと思う人には、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」がおすすめ。
全世界に投資するインデックスファンドで、信託報酬が0.132%と安いです。
最後に〜最も大事なことは継続して投資すること
いかがでしたでしょうか。
iDeCoを取り扱う金融機関や、商品は多くありますが、選ぶべき金融機関と商品は限られることがわかります。
あと、最も大事なことは、継続して投資することです。
iDeCoは、長期で投資するので、今後大恐慌が来て含み損が発生することもあるかもしれません。
そんなときでも、投資金額を減らさず、愚直に積み立てることが大事です。
いつかは回復します。
特にアメリカ株は、今まで、株価が大幅に下落しても不死鳥のように蘇り、株価の最高値も更新し続けています。
大恐慌が来たときは、商品を安く購入できるチャンスと思うくらいのほうが良いですね。
最後に、iDeCoについてまとめます。
・選ぶべき会社は、SBI証券と楽天銀行の2択。
・選ぶべき商品は、
SBI証券だと、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(もしくは、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」)、
楽天証券だと、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」(もしくは、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」)。
iDeCoはめっちゃお得な制度です。
始めるのに遅いということはありません。
投資初心者にはサポート付きのSBI証券の開設はネクシィーズトレードへでSBI証券口座を開設するのがおすすめです。
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