最近円安の進行が止まりません。
2022年３月27日現在、ドル円は122円台まで進みました。
円安すぎて、アメリカ株を買うためのドル転をためらってしまいます。
今後いつまで円安が進むのか気になるところです。
そんな中、いつの間にかスイスフラン円が歴史的高値になっていることに気がつきました。
これはFXのチャンスが近いうちに到来するかもしれません。
今日は、スイスフラン円についてお話しします。
スイスフラン円の推移
スイスフラン円が2015年の歴史的高値の水準に接近しています。
スイスフラン円の推移はこちら。
ドル円も122円を突破していますが、最近の円安は少し心配になってしまいます。
円安の原因としては、金融政策の格差や金利格差、貿易黒字から貿易赤字への転落寸前、ウクライナ危機、外国人投資家の日本離れなど、と言われています。
円安は果たしてどこまで続くのか。
次に、スイスフラン側の状況を見ていきたいと思います。
スイスフランの今後は？
安全資産として見られているスイスフランは、ウクライナ危機などの要因でスイスフラン高となっています。
いわゆる有事のスイスフラン高ですね。
余談ですが、有事があると、今まではドル、円、スイスフランが高くなる傾向がありました。
でも、最近の円を見ると、円は傾向が変わったのかもしれません。
ユーロスイスフランの推移はこちら。
スイスフランは、ユーロに対してもかなり高くなっています。
有事のスイスフラン買い恐るべし。
そして、スイスフラン高はまだしばらく続きそうな感じです。
３月24日のブルームバーグの記事はこちら。
スイス中銀が政策金利据え置き、フラン高を容認－戦争リスク警戒
スイス国立銀行（中央銀行）は24日、政策金利を世界最低水準のマイナス0.75％で据え置き、ウクライナでの戦争は経済成長に打撃を及ぼす恐れがあると警告した。今月に入り通貨フランは2015年以来初めて対ユーロでパリティー（等価）を突破する場面もあったが、為替レートについて警鐘を鳴らすことはなかった。
ロシアのウクライナ侵攻後のフラン高にスイス中銀は過剰に反応しない姿勢を続けており、この日もフランについては「高く評価されている」との説明にとどめた。中銀当局者はまた、必要に応じて為替介入する姿勢を維持しつつ、戦争によるリスクを強調した。
中銀は声明で、ウクライナ侵攻によって「世界の不確実性が著しく高まった」とし、「従って世界経済およびスイスの見通しは極めて強い不透明性にさらされる。成長へのリスクは大きく、下振れ方向だ」と指摘した。
スイス中央銀行が、最近のスイスフラン高を容認する姿勢をとっています。
近いうちにFXのチャンス到来か
私は、いつになるのかはわかりませんが、近いうちにスイスフラン円のFXのチャンスが来るのではないかと思っています。
理由は次のとおりです。
まず、円の側では、金融緩和政策を進めてきた日銀の黒田総裁が2023年４月に退任します。
退任が近づくにつれ、次の総裁の下での金融緩和の縮小が意識され、円が徐々に高くなっていくのではないか。
また、ウクライナの状況が改善され、原油等の資源価格が落ち着くと、貿易赤字に転落寸前の観測が和らぎ、円高に振れるのではないかと予想しています。
次に、スイスフランの側では、ウクライナ危機が収まり有事から平事になると、安全資産としてのスイスフランが求められなくなり、スイスフラン高が収まるのではないかと予想しています。
つまり、現在は円安、スイスフラン高ですが、どこかのタイミングで円高、スイスフラン安に転換するのではないか。
そのタイミングで、スイスフラン円で売りポジションをしていれば、かなりの利益をあげられるのかもしれません。
あと、スイスフラン円の売りポジションだと、スイスの政策金利が現在のところマイナス0.75%という世界最低水準なので、スワップポイントもプラスです。
スワップポイントがプラスだと心理的にも少し楽ですね。
忘れてはいけないスイスフランショック
上記で、スイスフラン円のFXでチャンスがあると言いましたが、決して忘れてはいけないことがあります。
それは、スイス中央銀行が、とんでもない中央銀行だということです。
2015年１月15日のスイスフランショックは伝説になっています。
スイスフランショックについて簡単に説明すると、当時、スイス中央銀行は、ユーロに対してスイスフランが高くならないように為替介入をしていました。
そして、1月15日に為替介入を突然やめると発表。
これにより、短時間で急激にスイスフラン高に。
スイスフラン円の通貨ペアでも、一時40%ぐらい動きました。
スイスフランショック時のチャートはこちら。
急激に為替が動いたためロスカットが正常に機能せず、暴騰した値でロスカットが発動。
追証で多額の損失を抱える人が続出しました。
スイスフランを取引していた世界中のFXトレーダーが破産に追い込まれたとも言われています。
このようなことがあるため、スイスフラン円の場合は、レバレッジをかなり低めにするほうが良さそうです。
最悪、為替が40%くらい動いても耐えられるくらいがいいのかも。
最後に
これは、なかなかないFXのチャンスが来るかもしれません。
リスクはそこそこありますが。
投資は自己責任で！
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