今日は、ねこ太郎のFX経験をお話しします。
FXはもう引退しましたが、7〜8年にもわたって長年熱中したので、とても思い出に残っています。
はじめたきっかけは、外貨預金の手数料(取引コスト)が馬鹿らしくなったからです。
手数料は、FXの方が外貨預金より圧倒的に低いです。
FXのレバレッジが怖いという人も、レバレッジを1倍で運用すれば外貨預金と変わりません。
手数料も圧倒的に低いので、投資目的で外貨預金をする理由はあまりないと思います。
私は、FXを2011年からはじめて、メジャーなドル円、ユーロドルや、高金利通貨の南アフリカランド円、トルコリラ円まで幅広く経験しました。
はじめは、低いレバレッジで経験を積み、徐々になれていきました。
時期と運も良く、7〜8年間で累計700万円くらい稼ぐことができました。
しかしながら、精神的な疲れに耐えきれなくなり引退に。
以下に、FXの絶好のチャンスだった時の話と、引退した理由の詳細を書きます。
3回の絶好のチャンス〜量的緩和〜
FXをやる上で、必ず押さえなければならないことは、アメリカ(FRB)、ヨーロッパ(ECB)、日本(日銀)の金融政策決定会合です。
この金融政策決定会合で金融政策が発表されるとき、為替が大きく動くことが多いです。
特に、量的緩和の導入や追加の場合は為替が大きく動きます。
量的緩和って何って人もいると思うのでまず説明すると、
野村証券によると、
中央銀行が市場に供給する資金の量を増やすことで、金融市場の安定や景気回復を図る政策。
日本の場合、日銀の金融緩和政策の操作目標を「短期金利(無担保コール翌日物金利)」ではなく、日銀が金融機関等から受け入れている当座預金残高などの「量」(マネタリーベース)に置いた金融政策のことをいう。日本では、バブル経済破たん以降、低金利政策が長期にわたって実施されても、金融機関の不良債権処理が進まず、なかなか実体経済に十分な資金が供給されない状況が続いていた。こうした状況を改善し、金融システムの安定化とデフレを防止するべく2001年3月から量的緩和策が導入されたが、2006年3月に解除された。
その後、日銀は2013年4月に量的な金融緩和を推進する観点から、再び金融市場調節の操作目標を、短期金利からマネタリーベースに変更し日銀は2016年9月、物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大方針を継続すると決定した。
米国では、米金融危機による景気低迷への対応策として、米国債や住宅ローン担保証券などを買い入れ金融市場への資金供給量を増加する手法(LSAPs)を採用。2008年11月から2010年6月までの「QE1」、2010年11月から2011年6月までの「QE2」、2012年9月から2014年10月までの「QE3」と、3度の大規模な金融緩和を実施した。
です。
量的緩和の規模と、もう一方の通貨側の金融政策の状況にもよりますが、量的緩和をすると通貨の価値が下落します。
日銀が量的緩和を導入したとき、1、2ヶ月でドル円が10円以上もジワジワと円安に動きました。
そのため私は、量的緩和の可能性に備えて、日銀の金融政策が発表される日は、FXをするため仕事の休みを取ることが多くありました笑
量的緩和の発表の瞬間、まだ為替が大きく動いていないときに、ポジションを持つ(通貨を購入し、保有していること)ことで有利になるからです。
量的緩和がもしかして儲けるチャンスではないかと思ったのは、FXをする前でした。
それは、2010年11月にアメリカのFRBが行った量的緩和第2弾の時です。
ドルがジワジワと安くなったのが不思議に思いました。
それからしばらく経ち、このときの記憶が役に立つチャンスが到来します。
2013年4月4日 日銀・量的緩和第1弾
いわゆる黒田バズーカ第1弾です。
年間で約60兆円の資産買い入れを行う発表。
量的緩和の発表後、円が安くなるので、すぐにドル円を買いポジション(ドル買い、円売り)で。
通貨ペアにドル円を選んだのは、ドル円がメジャー通貨なのでスプレッド(買値と売値の価格差)が低く取引コストが安かったからです。
でも、チキンなのでレバレッジ(手元の資金の何倍もの金額の取引を可能にする)は4倍にとどめていました笑
すると、
量的緩和の発表後、はじめは2円くらいいっきに円安となり、その後約1ヶ月にわたり、ジワジワと円安が続きました。
まさに作戦通り。
しかしながら、元々の資金額が少ないこともあり、約50万円の利益にとどまりました。
2014年10月31日 日銀・量的緩和第2弾
その後、チャンスがすぐに到来しました。
いわゆる黒田バズーカ第2弾です。
年間で約80兆円の資産買い入れを行う追加緩和の発表。
今回は前回の反省を踏まえ、レバレッジを高くして、ドル円を買いポジション(ドル買い、円売り)で。
すると、
高レバレッジなので、すごい勢いで利益が増えていき手が震えました。心臓もバクバクに。
興奮しすぎて、その日は一睡も寝ることができませんでした笑
ドル円の動きは前回と同じように推移。
今回は、約300万円の利益をあげることができました。
2015年1月22日 ECB・量的緩和第1弾
ECBが量的緩和を行うちょっと前のとき、海外FX業者の存在を知りました。
海外FXだと、追証がなく、レバレッジ400倍まで可能だということを知り(スプレッドや税金など、デメリットもある)、口座開設。
すぐに20万円を入金。
国内FXがレバレッジ25倍までなので400倍はすさまじいです。
ECBの量的緩和では、国内FXと海外 FXの2本建てでチャレンジ。
通貨ペアは、ユーロドル。
ユーロが安くなるので、売りポジション(ユーロ売り、ドル買い)で。
通貨ペアにユーロドルを選んだ理由は、①ユーロドルはメジャー通貨でスプレッドが低く取引コストが安いから、②アメリカが量的緩和を終了しており、これから量的緩和をするEUと金融政策の方向性の点で相性がいいからです。
売りポジションなので、ユーロドルの動きが下にいくと利益が出ます。
国内FXはレバレッジを抑え気味にして、海外FXはレバレッジ400倍のフルスロットルで。
すると、
はじめは順調でした。海外FXの利益があっという間にプラス600万円を超えました。
キタキタキター!億り人になれるかもっとめっちゃ興奮。
しかし、
急にユーロドルの動きが上に反転。みるみるうちに利益が減っていきます。
えっ、この動き何があったんだ、と戸惑っているうちに、ロスカット(ポジションの損益がある一定レベルに達したときに、更なる損失の拡大を未然に防ぐために、その対象ポジションを強制的に決済する制度のこと)。
終わった。私の億り人の夢が、、、
すると、ユーロドルの動きがさらに反転し下の方向に。当初の予想通りに動き出しました。
おいおい、こんな動きひどすぎでしょ。
その後、ユーロドルは、約1、2ヶ月にわたってジワジワと下の方向へ。
こうして、
海外FXは、ロスカットで20万円→0円が確定。
しかし、国内FXは、レバレッジを低めにしていたので何とか耐えることができ、結局150万円の利益を得ることができました。
投資に「もし」はないですが、ユーロドルの動きがもう少しだけ上にいかなかったら、ロスカットにならず、莫大な利益を得ることができたと思います。
まあ運がなかったということですね。
F Xを引退した理由
FXで700万円も稼いだのにやめるのもったいないと思うかもしれません。
でも、私にとって、FXの精神的疲労度が半端なかったです。
為替の動きが気になって、夜中に何度も起きたり、日中も仕事中に為替チェックを何度もする生活でした。
睡眠不足で仕事にも支障があるくらいでした。
予想通りに為替が動いているときは、大丈夫ですが、そうでないと落ち着かなくなります。
これ以上は無理だなと引退を決意。
FXは、精神力が強い人には向いてるかもしれません。
おすすめです。
私は、激務の部署で自律神経失調症になるくらい精神力が弱いので、FXに向いていなかったようです。
FXは、億り人の夢を見せてくれたいい思い出です。
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