産業の米と言われている半導体。
スマホ、自動車などあらゆる製品に搭載されており、もはや半導体なしの生活はできないと言っても過言ではありません。
現在、アメリカと中国は、半導体産業を制するかどうかが世界の覇権を握ることから、半導体製造の競争力強化に全力で力を入れています。
米中対立の中、私が、半導体製造の勝者になる可能性が高いと思う有望な3社である、台湾の台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)、アメリカのIntel(インテル)、中国の中芯国際集成電路製造有限公司(SMIC)への株式投資について考えてみました。
半導体とは
まず、半導体について改めて簡単に振り返ります。
半導体は、演算を目的としたロジック半導体と、情報の記憶を目的としたメモリ半導体に分けられます。
ロジック半導体の製造は、設計を手掛ける企業(ファブレス)、設計図をもとに製造する企業(ファウンドリ)、設計と製造両方とも行う垂直統合型(IMD)の3種類あります。
なお、メモリ半導体は、製造工程自体に最先端の技術を要しないため、基本的に設計と製造は分かれておりません。
今回は、ロジック半導体の製造についてのお話です。
ロジック半導体の主要企業は、
・IDM・・・インテル、サムスン
・ファブレス・・・エヌヴィディア、クアルコム
・ファウンドリ・・・TSMC、サムスン、インテル(2021年3月ファウンドリ事業を発表)、SMIC
となっています。
なお、ロジック半導体の主要企業に日本の企業はありません。
半導体の製造装置メーカーは存在感を示していますが。
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)
私が、半導体製造で勝者になる可能性が1番高いと思っているのが、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)です。NYSE上場。
私は少額ですが株を保有しています。
時価総額は、2021年4月時点で約60兆円であり、世界9位の企業です。
ファウンドリ業界では、世界シェア5割を超えております。
世界でも5nmの半導体を製造できるのはここだけです。
ファブレスのエヌヴィディア、クアルコムも顧客です。
米中対立では、アメリカ側につきました。
アメリカが規制した中国企業への半導体出荷を中止しています。
また、2020年5月、アリゾナ州に工場を建設することを発表しています。
私は、現状で技術力が1番優れており、シェアも高いことから、ここが半導体製造の勝者となる可能性が1番高いと思っています。
もっと株が欲しいところですが、2020年の夏以降急激に株価が上昇しており、2021年5月20日現在、株価が112.40、PERが約30になっています。
うーむ、以前安いときに買ったのでなかなか追加で買いづらい笑
チャート的にも微妙なので、しばらく様子見。
テーパータントラムの再来などの要因で大きく株価が下がったときに爆買いするかも(私にとっての爆買い笑)。
Intel(インテル)
私が、2番目に半導体製造で勝者になる可能性が高いと思っているのは、かつての半導体王者であるIntel(インテル)です。NASDAQ上場。
以前は、圧倒的な勝者でしたが、現在は製造技術でTSMCに遅れを取っています。
TSMCが5nmの半導体を製造できるのに対して、インテルは10nm。
サムスンが7nmなのでかなりの劣勢です。
ですが、私はこれからインテルが挽回することもあり得るのではないかと考えています。
理由は次の2つです。
1アメリカ政府の支援
アメリカは、以前から、高価格半導体の製造が台湾と韓国に依存していることに懸念を持っていたそうです。
そして、米中対立の激化により、半導体の製造を海外の製造業者に頼るのは安全保障上のリスクになることから、2021年3月半導体業界へ支援を発表しました。その額500億ドル。
今後も継続的な支援があるのではないかと思っています。
2インテルの新技術
半導体の微細化競争が3nmまでが限界と言われている中、インテルは、3nmの先を行く積層化技術であるEMIBに取り組んでいます。
アメリカ政府の支援+インテルの新技術で挽回するかもしれません。
国策に売りなしとも言いますし、インテルの株を保有するのは悪くないかも。
2021年5月20日現在、株価が55.36で、PERが約12。
チャート的にもTSMCよりかなりいいです。
利回りも約2.5%とそこそこあります。
お試しで少額の株買うのもありかも。
中芯国際集成電路製造有限公司(SMIC)
そして、最後は中芯国際集成電路製造有限公司(SMIC)。香港メインボード、ティッカー00981。
半導体製造の勝者に中芯国際集成電路製造有限公司(SMIC)がなるということは、中国が世界を制することになるので、正直このシナリオにはなって欲しくないですが笑
SMICは、世界で5番目の規模のファウンドリです。約5%のシェアを占めています。
現在、技術的にかなり遅れています。3世代以上遅れた14nmまでしか製造できません。
しかも、アメリカにエンティティリストに加えられたため、アメリカの製品や技術の調達に輸出許可が必要となり、事実上の禁輸措置が取られました。
これにより、SMICは半導体の製造がしづらくなっており、中国の半導体の進歩が停滞すると言われています。
これに対し、中国政府は、アメリカとの半導体競争に勝つべく、税制や金融面で半導体製造支援を行っています。
半導体国産化を推進するため、今後も支援を継続すると見込まれますので、今後技術が大きく向上するかもしれません。国策に売りなし。
また、中国国内の莫大な需要もあるため、SMICに投資妙味があると思っています。
2021年5月20日現在、株価22.25、PER が約27。
チャート的には、まずまずといったところ。
中国株投資をしたことがないから、投資するのなかなかハードルが高いなー
今後要チェックですね。
まとめ
最近の半導体銘柄は、どれも株価が上昇していてなかなか入りづらいですね。
しばらく様子見かな〜。お試しでインテルを少額買うかも。
今後もし、テーパータントラムの再来などの要因で大きく株価が下がったときは、上記3社の株を爆買いすることにします。
どこが半導体製造の勝者になるかわからないので、3社すべてに投資です。
そのときは、すぐに用意できる予算120万円のうち、TSMCに70万円、インテルに30万円、SMICに20万円投資かなー
半導体の需要は今後も大きく伸びていくと思われますので、投資額を増やしていきたいと考えています。
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