ウクライナ情勢の悪化により、ロシア株が下落していたので、投資チャンスを狙っていました。
そんな中、アメリカ市場に上場しているロシア株が取引一時停止となりました。
アメリカ市場に上場しているロシア株や、ロシア本国市場が閉じるなかで、取引ができたロンドン市場に上場のロシア株には売り注文が殺到し、暴落。
日経新聞によると、
ロシアがウクライナ侵攻を始める直前の2月23日と3月2日の終値を比べると、ズベルバンクは8.968ドルから0.0453ドルへと99.5%値下がりした。同じ期間にガスプロムは91%、ロスネフチは89%それぞれ下落した。
とのことです。
すさまじい下落。
99.5%の下落って笑
そして、ついに3月3日には、ロンドン市場に上場するロシア関連企業27社の取引が停止となりました。
今回、各国のロシアに対する制裁などで、ロシア株が大暴落中の今こそ投資のチャンスがあるのではないかということで、
ロシア株投資について、気になったので調べてみました。
今日は、ロシア株へ投資できなくなったことと、ロシア株投資の代案としてのポーランドETFについてお話しします。
アメリカ上場のロシア株ADRが取引一時停止に
アメリカ上場のロシア株ADRが、2022年2月28日から取引一時停止になりました。
ロイターの記事はこちら。
米ナスダック・NYSE、ロシア関連銘柄の取引一時停止
[ニューヨーク 28日 ロイター] – 米ナスダック、およびインターコンチネンタル取引所(ICE)が運営するニューヨーク証券取引所(NYSE)で、ロシアを拠点する企業の銘柄の取引が一時停止されている。両取引所のウェブサイトで明らかになった。
関係筋によると、ウクライナ侵攻を受けた対ロシア経済制裁を巡り、両取引所は情報収集を進めており、規制上の懸念が取引一時停止の理由という。
ナスダックで取引が一時停止されている銘柄はネクスターズ、ヘッドハンター・グループ、オゾン・ホールディングス、, キウィ、ヤンデックス。
ナスダックの規則書によると、重要情報開示のための売買停止制度は「重要情報が投資家および市場に公正かつ適切に発信され、投資家が投資判断を行う際に情報を評価する機会を提供する」ことを確実にするために設けられている。
NYSEではシアン、メケル、モバイル・テレシステムズが取引停止となっている。
NYSEを運営するICEは、制裁を受けたロシア企業の債券についても、新発債を債券指数に追加せず、既発債は3月31日に指数から除外する方針だ。
また、店頭取引銘柄1万2000超の価格情報を提供しているOTCマーケッツ・グループは、ロシアに対する制裁とロシア企業の米国預託証券(ADR)取引への影響に関する規制情報を求めているという。
電子メールの発表文書で「連邦規制当局と協力しており、情報が入手でき次第、当局のガイダンスや指示に従う」とした。
証券取引の決済機関である米証券保管振替機関(DTCC)も、対ロシア制裁が金融システムや市場のボラティリティーに与え得る影響を評価しているという。
2022年3月5日現在でも、引き続き取引停止中です。
ロシア株ETFも新規資金受け入れ停止〜【RSX】ヴァンエック・ロシアETF、【ERUS】iシェアーズMSCIロシアETF〜
個別株がダメならETFはどうなのか。
ロシア株ETFといえば、【RSX】ヴァンエック・ロシアETFと、【ERUS】iシェアーズMSCIロシアETFが有名ですが、こちらも買えなくなったみたいです。
ブルームバーグの記事はこちら。
世界最大のロシアETF、新規資金受け入れ停止-値下がり進む中で
(ブルームバーグ): ロシア投資で世界最大規模の上場投資信託(ETF)は新たな投資口の発行を3日以降に停止すると明らかにした。同ETFへの資金流入が事実上、止まることになる。ロシアのウクライナ侵攻がウォール街を混乱させている。
米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、ヴァンエックはヴァンエック・ロシアETF(RSX)について、新規資金がETFに流入するプロセスとなる投資口の発行を当面の間、見合わせる。同ファンドの運用資産は6億9000万ドル(約800億円)。
ヴァンエックはロシア株の価値と流動性の「大幅な低下」を理由に挙げた。「RSXの投資口はCBOE・BZX取引所で引き続き取引される見通しだが、活発な取引が維持される保証はない」とした。
ロシア資産に対する広範な制裁を受け、RSXの投資口価格はこの1週間に約60%下落している。
ブラックロックも1日、iシェアーズMSCIロシアETF(ERUS)の新規投資口発行を当分の間、停止すると発表した。DWSインベストメントとフランクリン・テンプルトンも同様の動きに出ている。
SBI証券でロシア株も買えなくなる
ここで思ったのが、SBI証券でロシア市場の株を買えばいいのではないかということ。
SBI証券がロシア株にも対応していたのをすっかり忘れていました笑
といっても、3月5日現在、ロシア市場はまだ閉鎖中なので、閉鎖解除後の話になりますが。
SBI証券のサイトを見てみると、
「現在のウクライナおよびロシア情勢を鑑み、当社では本日(2月28日注文受付分より売買共にロシア株式の注文受注を停止いたします)」とのこと。
書き振りから、ロシア市場の閉鎖が解除されても、すぐには復活しなさそうですね、、、
これもダメか。
ロシア株は当面買えなさそう〜代案として【EPOL】iシェアーズMSCIポーランドETFがいいかも〜
上記のことから、ロシア株は当面の間、買えなさそうです。
ウクライナ情勢次第ですが、数年先になるかもしれないですね。
復活したときが買いのチャンスになるかも。
ロシアの個別株なら、ロシア最大の天然ガス企業である「ガスプロム」、ニッケル・パラジウムの生産で世界最大手の「ノリリスクニッケル」、ロシアでシェア1位の通信会社の「モバイルテレシステムズ」が気になるところです。
今後注目していきたいと思います。
ここで、ふと思ったのが、ロシア株投資ができないなら、ウクライナの隣国であるポーランド株投資はどうなのか。
地政学的要因は一時的ですし、投資のチャンスがあるのかも。
ということで、ポーランドETFと言えば、ニューヨーク証券取引所に上場している【EPOL】iシェアーズMSCIポーランドETFなので、株価(価格)の推移を調べてみました。
すると、コロナショック時ほどではないものの、かなり下がってきています。
これはチャンスなのか。
うーむ、ウクライナ情勢次第ですが、もう少し様子を見たいと思います。
あと、ポーランドの通貨といえば、ズロチですが、こちらもかなり下がってきています。
FXのチャンスかもしれませんね。
マイナー通貨なので、ちょっと怖いですが。
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