最近、ストリーミング端末とテレビストリーミングプラットフォームを提供しているロク(Roku)の株価が低迷しています。
↓ロクについてはこちらの記事参照。
2021年7月からの株価の下落が続いていますが、現在のロク株って割安なのか、割高なのか迷いますよね。
今回、ロク株が、割安なのか割高なのか気になったので、グロース株の株価水準をはかる指標の1つとして用いられるPSRについて、過去から現在までの推移について調べてみました。
今日は、PSRの概要、ロクのPSRの上場から現在(2022年1月20日時点)までの推移、他の主なグロース株との比較についてお話しします。
PSR(ピーエスアール)とは
まずは、PSRについて知らない人もいると思うので、簡単に説明します。
野村証券によると、
PSRとは、
Price to Sales Ratioの略称で和訳は株価売上高倍率。時価総額を年間売上高で割ったもの。
これまでは、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)、株主資本利益率(ROE)などの株価の水準をみるための指標が存在していたが、主にPSRは新興成長企業の株価水準をはかる指標として用いられる。
たとえば、売上高が同等の2社を比較した場合に、この倍率が高いほど、株価は割高と判断される。
です。
つまり計算式は、
PSR = 時価総額 ÷ 売上高
となります。
なお、PER( 時価総額 ÷ 純利益)やPBR(時価総額 ÷ 純資産)は、株価の割安・割高の判断によく使われていますが、赤字の会社には算出することができません。
そこで、赤字の場合が多いグロース株は、株価の割安・割高の判断として、売上高を用いるPSRが利用されています。
目安については、20倍以上であれば割高、0.5倍以下であれば割安とされているようです。
といっても、業界ごとに大きく異なります。
特に、ハイテクは高くなりがちです。
また、PSRは、1990年代後半から2000年代はじめにかけてのITバブル時代から、広く使われるようになった比較的新しい指標です。
割高と見られていた株価を正当化するために用いられたという経緯がありますので、PSRだけで判断するものではなく、あくまでも参考程度と考えたほうがいいかもしれません。
ロク(Roku)株の上場から現在までのPSRの推移
※2022年1月20日時点
ロクの上場(2017年9月28日)から現在(2022年1月20日)までのPSRの推移はこちら。
※LTM(Last Twelve Months)は、直近の4つの四半期決算を用いてPSRを算出したもの。
※NTM(Next Twelve Months)は、今後一年間のコンセンサス予想をベースにしてPSRを算出したもの。
2022年1月20日現在のロクのPSR(LTM)は、8.8倍です。
過去と比べると、比較的割安な水準と言えるのではないでしょうか。
今の水準より低い時期は、上場から1、2年のまだハードウエアが主体と見られていた時期と、2020年3月のコロナショックの時期しかありません。
これはチャンスなのか?
でも、現在、利上げ等の要因で、グロース株に大逆風が吹いていてちょっと怖いですね〜。
他の主なグロース株とPSRを比較してみた
ロクのPSRは8.8倍でしたが、ロク以外の主なグロース株のPSRも調べてみました。
※2022年1月20日時点
今回調べたのは、Amazon、グーグル、セールスフォースドットコム、オクタ、クラウドストライク、ズームビデオコミュニケーションズ、パランティアテクノロジーズ、テラドックです。
独断と偏見で選びました笑
それではどうぞ。
会社名 | PSR |
アマゾン | 3.44 |
グーグル | 7.58 |
セールスフォースドットコム | 8.50 |
オクタ | 24.45 |
クラウドストライク | 30.81 |
ズームビデオコミュニケーションズ | 11.81 |
パランティアテクノロジーズ | 18.96 |
テラドック | 6.06 |
アマゾンは、PERは高いですけど、PSRがめっちゃ低いですね。
オクタとクラウドストライクは、決算も良く、人気銘柄だけあって、PSRが高いです。
ロクとテラドックは、最近株価が低迷していますが、ハイパーグロース株の中ではPSRが低く、割安と言えるかもしれないです。
最後に
うーむ、ロク株は割安のようですが、現在は地合いが悪いですよねー
どこが底か判断しづらいので、買い増しをするタイミングが難しいです。
引き続き、株価が下落すれば少しづつナンピン買いを続けていく方針かな〜
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