最近、株主優待の廃止や改悪が多くなっています。
私の親父は、株主優待が大好きで、株主優待がある銘柄ばかり買っているのですが、株主優待の廃止や改悪が多くなって、ショックを受けています笑
今日は、株主優待の廃止や改悪が多くなっている理由と、最近株主優待の廃止や改悪をした主な銘柄についてお話しします。
なぜ株主優待の廃止や改悪が多くなっているのか
なぜ株主優待の廃止や改悪が多くなっているのか。
従来から、株主間の公平性の点から問題があると言われていましたが、一説によれば、2022年4月の市場再編が関係しているとのことです。
まず、プライム市場(旧東証一部)の上場基準は、必要株主数が2200人から800人に緩和されます。
株主優待目当ての小口投資家はいらなくなるのです。
また、プライム市場の上場基準は、時価総額40億円以上(旧2部や旧マザーズから旧1部に上場する場合)から流通時価総額100億円以上へと増額されます。
これにより、時価総額を上げるべく、機関投資家などの大口投資家に投資してもらう必要があるため、株主優待よりも配当を重視するようになるとのことです。
こうしたこともあり、市場再編案が発表された2019年から、株主優待を行う企業が減少しているとのこと。
株主優待は、日本に特徴的なものですが、個人的には結構好きなので、さみしくなりますね。
このような状況ですが、私が保有しているオリックスには株主優待を続けて欲しいものです。
最近株主優待の廃止や改悪した主な銘柄
最近株主優待の廃止や改悪した銘柄は、次のとおりです。
JT【廃止】
高配当で有名なJT。
株主優待制度も充実していました。
100株以上200株未満だと2,500円相当、200株以上1,000株未満だと4,500円相当、1,000株以上2,000株未満だと7,000円相当、2,000株以上だと13,500円相当の商品をもらえました。
しかしながら、2022年2月14日に、株主優待制度の廃止のアナウンスが。
理由としては、株主への公平な利益還元のあり方という観点から、株主優待制度を廃止し、配当等による利益還元に集約することにしたとのこと。
2023年の株主優待商品の発送を持って廃止となります(2022年12月31日時点で、100株以上を1年以上継続して保有した株主が最後の株主優待の対象となる)。
吉野家ホールディングス【改悪】
吉野家グループの店で使える年6,000円分のサービス券(半年ごとに300円×10枚。年に6,000円分)がもらえた株主優待。
2021年10月13日に、株主優待制度の変更のお知らせがありました。
内容としては、300円が500円のサービス券に変わることと、100株〜1000株未満の保有の株主がもらえるサービス券の額が変わります。
具体的には、
・100株の場合
今までは、半年ごとに3,000円分のサービス券(300円×10枚)
↓
半年ごとに2,000円分のサービス券(500円×4枚)に
サービス券の額が従来の3分の2に低下に。
逆に、200株〜1,000株未満の株主はサービス券の額が増加します。
・200株〜1,000株未満
今までは、100株の場合と同じく、半年ごとに3,000円分のサービス券(300円×10枚)
↓
半年ごとに5,000円分のサービス券(500円×10枚)に
とはいえ、ほとんどの株主が株主優待優待狙いの100株の保有でしょうから、今回の変更は改悪と言えるでしょう。
理由としては、更なる株主還元の公平性、新型コロナの影響による不透明な経営環境、持続的な成長を含めた総合的な観点とのことです。
変更は、2022年2月末の株主からとなります。
出前館【廃止】
なかなかお得だった出前館の株主優待。
・2月末基準日・・・100株以上の保有で、出前館で使える3,000円分の優待券
・8月末基準日・・・100株以上の保有で、3年未満の場合出前館で使える4,000円分の優待券、3年以上5年未満の場合出前館で使える5,000円分の優待券、5年以上の場合出前館で使える6,000円分の優待券
このように、かなり大盤振る舞いでしたが、2021年8月19日に株主優待の廃止をアナウンス。
理由としては、株主間の公平な利益還元の観点から、株主優待を廃止し、中長期的な企業価値の向上による利益還元をするとのこと。
2021年8月末基準日から廃止です。
最後に
今後、株主優待の廃止や改悪が増加するかもしれません。
さみしくなりますね。
なお、私の親父は株主優待がなくなっても、引き続きその保有を続けるとのことです。
銘柄に愛着を感じていると言っていました。
株主優待目当てだったのに、株主優待がなくなってもなお、引き続き保有を継続させるほどの愛着を感じさせるとは、改めて株主優待制度の凄さを感じました笑
コメント